日本キリスト教団 溝ノ口教会愛があります。笑顔があります。 |
カテゴリ
以前の記事
検索
その他のジャンル
画像一覧
|
「いのちの風」 牧師 竹島 敏
ヨエル3:1 使徒言行録2:1—11 『一同は聖霊に満たされ、“霊”が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話しだした』(使徒2・4) (希望へと導く霊)今日はペンテコステ、熱心に祈っていた弟子達に聖霊がくだり、教会が誕生したことを記念し感謝する日だ。聖霊とは‥、また聖霊がくだるとはいったいどういうことなのか御一緒に学びたいと思う。まず、この聖霊とは、苦しみをなくしてくれる霊なのではない。神様の霊を心に受けたら、苦しみがなくなるのではない。いやなことが起こらなくなるのでもない。いやなことも起こるし、苦しみもなくならないのだ。むしろ聖霊は、私たちをいやな事や、苦しい事に向かわせ、しっかりと見つめるように促す。しかしその促しに従っていく時に私たちは、そのいやな事や苦しい事の先にある希望を見つめることができるのだ。しばしば私たちは、いやな事や、苦しい事から逃げてしまう。また、先延ばしにしてしまう。そんな私たちをイエス様の霊・聖霊は包んでくださり、私たちにとって必要な、いやな事や苦しい事へと向かわせる。やがて、いやな思い、苦しい思いはあっても、たった一人でこのことに立ち向かっているのではない、という気持ちがわいてきたなら、その時すでに聖霊によって、私たち一人一人のすぐそばにイエス様が来ていてくださり支え導いてくださっているのだ。そしてやがて、イエス様から与えられる将来の希望を見つめることができるのだ。 (私たちを成長させる霊)私たちが日々感じる、いやな事や苦しい事、いろいろあると思うが、何よりも私たちにとって苦しいのは、人と人との関係でつらい思いをさせられることなのではないだろうか。私たちは皆、一人一人違う。ちがっていていいはずなのだが、時々私たちは人が自分とはちがっていることが許せなくなる。それでいろんな問題が起こってくる。けれどもイエス様の霊・聖霊は、そのような問題から逃げずに、なぜ、そうなってしまったのか目をそらさずに、向き合うようにと促す。そして、励ましてくださる。それでも、なかなかうまくいかないことが長く続くこともあるかもしれない。しかし、どんな結果になろうともイエス様の霊・聖霊は、私たちそれぞれが、苦しい問題から逃げずに取り組むことによって成長するよう促し、導いてくださる。慰めを与え希望を与えてくださる。なぜなら、私達が信じるイエス様の霊・聖霊は、何よりも私たち一人一人のために、十字架の上で神と共に苦しまれたイエスキリストの霊であるからだ。私たちが自分の人生において様々な傷を負い、悩み苦しみ、結局、自分が望むような解決を得られなかった時にも新しい道が備えられ、新しい希望が与えられる。 (神の国へと導くいのちの霊)私はいつも、イエス様自身が、全ての人にいのちを与える風になられた、ということを想う。神と等しい方でありながら同時に人でもあったイエス様は死んで、復活した後に聖霊という風になられた。そして、そのいのちの風を受けて元気を取り戻した弟子たちが教会をつくり、さらに、そのいのちの風を地上のいたるところにもたらす働きに仕えた、ということを想わされるのだ。だから聖霊とは、この「わたし」一人のためだけの「いのちの風」なのではなく、神様がつくられたすべての人、また、動物や植物たちなど、全てのいのちを支え、導く「いのちの風」だ。いろんなことで悩み苦しむ私たちのいのちを支え、今のいのちと、次の時代のいのちをつないでくれる風‥、それが聖霊・いのちの風なのだ。「いのちの風」・イエス様の霊をいっぱいいただきたいと思う。そして元気をとりもどし、力強く歩いていきたいと思う。
by mizo_church
| 2009-06-18 10:07
| 礼拝メッセージ集
|
ファン申請 |
||