日本キリスト教団 溝ノ口教会愛があります。笑顔があります。 |
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「主イエスを仰ぐ」牧師 竹島 敏エレミヤ23:23-32 ガラテヤ5:2-11 『愛の実践を伴う信仰こそ大切です』(ガラテヤ5:6) (パウロの怒り)このガラテヤ書においてパウロは、未だに割礼を重視する人たちに対して厳しい批判の言葉を述べています。まず2節において「もし割礼を受けるなら、あなたがたにとってキリストは何の役にも立たない方になります」と語っています。そして3節においては、「割礼を受ける人には、律法全体を行う義務があるのだ」と語っています。つまり、「割礼を受ける」ことは、律法によって義とされるあり方を望むことなのだ‥、と。さらに6節までのところを読んでいきますと、「私たちはもうすでにキリストイエスに結ばれることにより義とされた者たちなのだ」というパウロの強い主張が出ています。そしてパウロは11節までにおいて、もはや割礼を受ける必要などなくなっているのに、未だにそのような事にこだわり続けている人たちを叱責し続け、さらに12節において、今なお割礼も必要であるかのように言い続け、割礼を受けることをすすめている人達へ激しい非難の言葉を浴びせるのです。(新しく創造される)なぜパウロはこれほどまでに怒っているのか‥、同じガラテヤ書の6章をみると、そのことが、より具体的にわかってきます。6章の12節‥、パウロはこのように述べています。「肉において人からよく思われたがっている者たちが、ただキリストの十字架のゆえに迫害されたくないばかりに、あなたがたに無理やり割礼を受けさせようとしています」と‥。つまり、キリスト・イエスに結ばれて、キリストにのみ従って歩む決心をしたにも関わらず、迫害を恐れてこの世の価値観や慣習に迎合し、うまくやっていこうとしている‥、その、あやふやな態度をパウロは叱責したのです。さらに6章の15節を見ますと、「割礼の有無は問題ではなく、大切なのは、新しく創造されることです」とパウロは述べています。「キリスト・イエスに結ばれて新しく創造される」‥、とても深い意味をもった言葉です。(自らを取り戻す旅)私達は皆、神によって造られていた本当の自分らしさを取り戻す旅を続けています。すでに神の御心にそわない世界に生まれ落ちた私たちです。その世界や、その世界の影響や束縛を受けて生きてきた私たちの親などによって、どうしても神の御心からそれた歩みにならざるをえなかった私たちです。神によって造られていた本当の自分‥、その自分を純粋に素直に伸ばしていくことなど不可能であった私たちなのです。しかし洗礼を受けてイエスキリストにしっかりと結ばれた今は、再びそのことが可能となっていくのだと、パウロは言っているのではないでしょうか。だからもう、この世の規範や慣習やまわりの人の目などにとらわれるな‥、と。主イエスのみを仰いで十字架の言葉にのみ賭けて生きていきなさい‥、と語っているのではないでしょうか。確かに本当の自分らしさを取り戻していくその旅は、いつもおだやかな、心安らかなものではなく、時には激しい葛藤や怒りをも伴うものであるのでしょう。しかし、苦しみつつ旅を続ける私達の歩みに、主イエスは同伴してくださり、生きていて本当によかった、と、しみじみ感じられるようになるところまで、必ず同伴し続けてくださるのです。それが、洗礼によってキリストとしっかり結び付けられた私たちに与えられる恵みなのです。共に、新しく創造されていくという主の導きを妨げることなく配慮しあい、神によって造られていた本当の自分らしさを取り戻す旅を続けていきたいと思います。
by mizo_church
| 2010-09-11 11:10
| 礼拝メッセージ集
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